sacai2022年プレフォールコレクション対比と統一
2022年06月01日
(サカイ)の2022年プレフォールコレクションが発表された。ハイブリットとボリューム今季のsacaiは、得意とするハイブリッドの手法を駆使しつつも色調を統一し、立体的なフォルムが生むコントラストを追求しているようだ。コートを例にとれば、ウエストよりも上はトレンチコートをベースとする一方、下方はボリューミーなダウン仕様に。あるいはAラインシルエットのロングコートも、テーラードジャケット調のフロントがもつ端正な表情にい対して、バックはやはりダウンで仕上げた。ボアの使用も印象的だ。オーバーサイズのブルゾンは、フロントのディテールやスリーブにミリタリーブルゾンの要素を取り入れつつ、全体としては温かみのあるブラウンのボア素材でまとめて。ショート丈のジャケットは、ゆとりのあるボディ、ハイネック、そして裾先にかけて広がるスリーブでフォルムにコントラスをつけるとともに、随所にボア素材を用いてボリューム感と温かみを加えている。内と外の相互浸透ハイブリットは、異なる素材やテイストの並置にはとどまらない。ドロップショルダーのテーラードジャケット、ミリタリーテイストのブルゾン、スカート部分をアシンメトリックに仕上げたキャミワンピースやチェックのシャツワンピースには、ラバーバリーバッグコピーンジェリーのフォルムをバストに取り入れてデザイン。異なるテイストを隣り合わせることによる異化作用以上に、ここではアウターとインナーの境が緩やかに侵食され、反転している。ボリュームのコントラスト緩急のついたボリュームのバランスは、随所に見て取れる。超ショート丈ながらボリュームを持たせたダウンジャケットはその一例だ。逆に、大きく目を設定したメッシュ状のスカートはきわめて軽やかで流動的、ボリューミーなアウターのフォルムとの大胆なコントラストが光る。フォルムを引き立てるカラーの統一感カラーは、ブラックやブラウン、カーキといったベーシックカラーを基調に置きつつ、柔らかなトーンのカーキやイエロー、ヴィヴィッドなグリーンやレッドを使用。基本的に個々の色調は統一することで、素材の違いから生まれるシルエットのコントラストを引き立てた。また、アシンメトリックなシャツワンピースやハーフスリーブのブラウスに取り入れたチェック柄は、ウェアに秩序的な網の目を張ることを周到に回避し、格子のスケールをパーツごとに変化させることで遊び心ある表情を生みだしている。ショットとコラボ今季は、ライダースジャケットを手がける(SCHOTT)とコラボレーション。ショットのジャケットのフォルムを踏襲しつつ、ライニングとしてボリュームあブランドベルトコピーふれるぺプラムを組み合わせることで、ハードなレザーライダースにフォルムで華やぎを添えた。
Posted by gfhet at 13:35│Comments(0)